今年から、従来の不活化ワクチン(注射)に加え、新しく鼻の中に噴霧するワクチン(フルミスト)が加わりました。
このワクチンは、生ワクチン(ウイルスを弱毒化し、症状が見られない程度に感染させる)で、米国で20年前から接種され、世界36か国で接種されいるワクチンを輸入したものです。効果は、従来の注射のワクチンと同等で、副作用も少ないようです。
ワクチンの特徴として、2歳から18歳まで、1回のみ鼻の中に噴霧(痛みはなし)。従来の注射のワクチンの重症化を予防する効果に加え、理論的には発症をある程度予防する効果が期待されます。
接種を注意する方は、重症の喘息をお持ちのお子さんや、4歳以下の喘息のお子さんは、喘息症状が強まる可能性があり接種をお勧めしません。また妊婦・免疫不全・ゼラチンアレルギーの方も接種はできません。また、卵アレルギーをお持ちの方も注意することとされていますが、・米国では「卵アレルギーのみの場合は、重症度に関係なく、あらゆるワクチン被接種者に推奨され
る以上の (特別な) 安全対策は必要ない。」とされています。
日本小児科学会は、この点鼻ワクチンの接種を従来の注射のワクチンと同様に推奨しています。
このワクチンのメリットとしては、接種に痛みがない、1回の接種で済ませることができることが挙げられます。
接種料金は、税込 8900円。栗原市にお住まいのお子さんは、行政から全額助成され無料(当院も栗原市と契約すみ)、登米市は中学校3年生のみ 3500円助成、他の周辺の市町村は助成されません。
ご予約はお電話 0220-22-2567でお願いします。
今年は例年の不活化ワクチン(注射 13才未満2回、13才以上1回接種)と 新しく点鼻ワクチン(フルミスト 2才から 18才まで1回鼻に噴霧)の2種類が選択可能です。
どちらのワクチンも選択可能です。重症化を予防するため接種をお勧めします。
接種料金は、不活化ワクチン 当院1回目 3500円、2回目 2500円、点鼻ワクチン 8900円です。
自治体から助成状況は、
(1)登米市 中学校3年生 3500円(不活化ワクチン・点鼻ワクチンともに)
(2)栗原市 生後6ヶ月から中学校3年生 全額助成 (不活化ワクチン・点鼻ワクチンともに)
(3)一関市 1才から中学校3年生 2100円(不活化ワクチンのみ) です。(助成開始は 10/1 から)
上記3市と当院は契約しており、通常の予約・接種で上記助成されます。
予約は、不活化ワクチンはWebから、点鼻ワクチンはお電話 0220-22-2567でお願いします。
ご検討ください。
今週からやや外来に受診するお子さんが増加傾向です。
COVID19の大きな蔓延から、慢性疾患で定期的に経過観察のため通院しているお子さんで、症状の落ち着いているお子さんに対して医師の判断にて遠隔診療をおこなっています。定期的な対面診療(受診診療をうけること)が厚労省からもとめられていることから、1ケ月起きに、対面診療・遠隔診療とする予定です。
対象の方は、診察時に医師がお勧めしますので検討をお願いします。
なお厚労省が求めている、風邪等の初診の遠隔診療は現状を考えるとまだ開始する予定はありません。
※遠隔診療とは、医師と患者が距離を隔てたところでインターネットなどの通信技術を用いて診療を行う行為です。
下のリンクをご覧下さい。
遠隔診療の対象になるのは、慢性疾患で通院中で定期的な経過観察での通院している方で、診察時に主治医に遠隔診療を勧められた方です。初診の方や、症状が変化した時は遠隔診療の対象にはなりません。(厚生労働省)
遠方から喘息やてんかん等で毎月通院している方の受診が、外来診察(対面診察)- 1ヶ月後 - 遠隔診療 -1ヶ月後- 外来診療と交互にできると、通院している方の負担が少なくなると考えられます。うまく運用できるか考えていきたいと思います。
なお遠隔診療には健康保険が適応されますが、予約料が自費で発生します。
ここ数年間ヒブ・肺炎球菌ワクチン等定期予防接種の種類が非常が多くなり無料化が進んだことから、子ども達の病気が30%程度少なくなっています。しかし今年になり定期予防接種の対象外の水痘(みずぼうそう)やおたふくかぜ等がやや見られたりしています。日本では定期接種・任意接種と2つの接種形態がありますが、海外では、予防できる病気に対するワクチンはすべて接種するという考え方で接種されています。現在我が国で任意接種として接種率の低いワクチンも当然接種されています。
海外と同様のレベルまですべき任意接種のワクチンは下記の通りです。
現在毎週行っている食物アレルギーの方に対する、食物負荷試験の今年分の予約は終了しました。10月から12月はインフルエンザワクチンの方が非常に多くなり、例年負荷試験の方の待機するスペースを確保できくなります。予約は来年1月以降となります。ご了承ください。
子供たちに必要なワクチンについてわかりやすく説明しています。ワクチンについてわからないことがあるときは役にたつと思います。
日本小児科学会「知っておきたいワクチン情報」
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=263
6月に当院から撮像した木星・土星です。Cresteron C5 12.5cm + ASI 385(口径12.5cmの小さな望遠鏡にCMOSカメラで動画を撮り、391枚を重ね合わせphotoshop等で加工しました。初めて作った画像です。完全に素人ですが(^^;))
当院初代院長 八木秀次 が平成28年2月2日に死去しました。享年88歳でした。
昭和35年公立佐沼病院に小児科を開設することから東北大学小児科の指示で初代小児科医として赴任。昭和37年に八木小児科医院を開院、以後53年間当地区のほとんどの子供たちのいのち・健康を守ってきました。また現在登米市の予防接種の助成は日本でもトップレベルに進んでいることで有名ですが、その先駆け・基礎を作ったのも院長でした。平成15年に宮城県では予防接種の広域化(宮城県のお子さんであれば宮城県のどの市町村でも定期接種を受けることがでるようなりました。)されましたが、旧登米郡では昭和53年から広域化をはじめ、また現在では予防接種は好きなときに好きな病院で接種できますが以前は集団接種。登米市では個別接種もかなり早い時期から開始しました。また学校保健でも大きな功績残し、平成26年にその功績から瑞宝双光章を授与されました。
今まで長い間皆様からご支援をいただき有り難うございました。
副院長 八木 恒夫
緊急の診療時間の変更のご連絡は、ブログ でお知らせします。
八木小児科医院 副院長ブログ | http://yagiclinic.exblog.jp/ |